スティーヴン・スピルバーグ監督の2018年の映画『レディ・プレイヤー1』。
日本人俳優の森崎ウィンさんが主要キャストとして出演していることでも有名ですね。
2020年7月3日の金曜ロードショーでも放送されます。
続編も切望されている大人気の本作ですが、ハリデーのラストシーンの解釈について話題になっています。
ハリデーは生きてるのでしょうか?考察してみました。(ネタバレを含みます。)
映画『レディ・プレイヤー1』って?
アーネスト・クラインの小説『ゲームウォーズ』を原作とした、スティーヴン・スピルバーグ監督の映画です。
舞台は、西暦2045年で、かなり荒廃した未来。
人々は現実逃避し、VR世界「オアシス」でもう一人の自分として時間を過ごし、楽しんでいました。
しかしある日、「オアシス」の創設者ジェームズ・ハリデーが亡くなります。
彼の死と同時に、謎を解いてゲームの勝者となった者に、ハリデーの多額の遺産すべてと「オアシス」所有権が与えられることが配信されました。
ハリデーの遺産を狙う巨大企業「IOI」をはじめ、たくさんの人々が謎解きとゲームに奮闘します。
主人公は、ハリデーの大ファンの少年、ウェイド・オーウェン・ワッツ(オアシスでの名前はパーシヴァル)。
オアシスで出会った少女アルテミス(現実世界での名前はサマンサ)や、エイチ、ゾウ、トシロウ(演:森崎ウィン)とともに、IOIと闘いながら、ハリデーの謎に迫ります。
映画『レディ・プレイヤー1』の見どころは?
スティーヴン・スピルバーグ監督が「日本のために作った」と言った本作。
作品中には、非常にたくさんの映画、アニメ、ゲームのキャラクターやオマージュが登場します。
例えば、キングコングやジュラシックパーク、ターミネーター、バックトゥザフューチャーなど。
キティちゃんまで登場します。
1980年代の洋楽ヒット曲に、誰もが知っている作品のキャラクターをバーチャルで見られる新感覚の作品となっています。
【ネタバレ】ハリデーは生きているのか?ゲームクリア後のラストシーン
もう少しでパーシヴァル(ウェイド)が最後の謎を解き終えるというとき、IOIの社長ソレントが、オアシスのプレーヤー全員を爆弾でゲームオーバーにしてしまいます。
しかし、ライフのコインを持っていたパーシヴァルだけが、オアシスにプレーヤーとして残ります。
(パーシヴァルは謎解きの途中、ひょんな賭けで、ハリデー博物館の案内人から25セントをもらっていましたが、そのコインがライフでした。また、その案内人は、実はハリデーの元親友でオアシス開発者の一人、モローでした。)
全ての謎を解き、ハリデーのアバターから契約書のサインを求めらえるパーシヴァル。
しかし、ハリデーの大ファンだったパーシヴァルは、これが最後のテストだと気づきます。
ハリデーと同じ過ちはしない、サインしないとパーシヴァルが答えたところで、ハリデーはアバターの老人の姿から、現実世界のハリデーの姿となります。
そして、幼きハリデーがテレビゲームをしている部屋になり、ハリデーからイースターエッグを渡されるパーシヴァル。
このラストシーンで、パーシヴァルとハリデーは、以下のやりとりをします。
パーシヴァル「あなたアバターじゃないよね」
ハリデー「違う」
パーシヴァル「ハリデーは本当に死んだの?」
ハリデー「死んだ」
パーシヴァル「じゃあ、あなたは何?」
ハリデー「…。さよなら、パーシヴァル。」
そして、ハリデーは、幼いハリデーとともに、部屋を去ります。
このシーンについて、ハリデーは実は生きているのではという意見や、どういう意味なのかといったことが話題になっています。
私なりに、考察してみました。
ハリデーは生きてる?考察してみた
ハリデーは「死んだ」とはっきり答えているものの、それではその姿は?と尋ねられ、何も答えずに去っています。
これについて、いくつか自分なりの仮説を立て、考察しました。
仮説1 ハリデーは実はモローだった
さりげなくライフのコインをパーシヴァルに渡していた案内人。
実はハリデーの元親友モローだったことから、IOIにオアシスを渡さないためにゲームを見守っていたモローが、真のハリデーのファンで理解者であるパーシヴァルにチャンスを与えたのではないかと仮説を立てました。
しかし、ラストのシーンで、モローはパーシヴァルに「私はコンテストの主催者ではないから、見込みのある若者に肩入れしてもルール違反にならないんだ」と言います。
そのため、もし、モローがオアシス内のハリデーなら、主催者側となり、この発言と矛盾します。
ただ、このとき「よくキーはキーラだとわかったね」と言ったモロー。
また、それに対し、「あなたがキーです」と答えたウェイド(パーシヴァル)。
もしかしたら、主催者はハリデーをアバターに使ったモローでは?という考えもよぎりますが、ウェイドの性格からして、これがルール違反ならば素直に喜べないだろうと思います。
よって、この仮説は間違いかと結論付けます。
仮説2 実は、ハリデーは生きてる
はっきりと「死んだ」と答えたハリデーですが、突然アバターから現実世界の姿となったこと、パーシヴァルとの会話の内容から、実はハリデーは生きていると仮説を立てました。
この説は、次回作への伏線では?など同じように考えている方も多いようです。
しかし、ラストのシーンで、弁護士団がオアシスの所有権について、ウェイドに書類を持ってきます。
今回のコンテストは遺言として行われたので、もし生きていたのであれば、実際にはウェイドに譲渡されないのではと考えました。
よって、この仮説も間違いかと結論付けます。
仮説3 NPCとして、AIで意識だけホリデーは生きてる
アバターの姿でなくなったハリデーは、NPC(ノンプレーヤーキャラクター)で、実際には亡くなったけれども、生前の意識がAIとして生きていると仮説を立てました。
この仮説であれば、ハリデーの「アバターではない」「死んだ」という台詞にも矛盾しませんし、仮説2の件についても、問題ありません。
また、仮説1のモローの発言にも矛盾はなくなります。
一番、夢のない仮説かもしれませんが、この説が有力なのではないかと考察します。
【考察結果】ハリデーは生きてる?
以上から、このブログでは、仮説3のラストシーンのハリデーはNPCで、実際には亡くなったけれども、生前の意識がAIとして生きていると結論付けます。
パーシヴァルが「じゃああなたは何?」という質問について、ハリデーが無言だったのは、AIのプログラミングに入っていなかったため、答えられなかったのではないかと思いました。
ゲームに精通しているはずのウェイドが、ハリデーがNPCと判断しなかったところは気になりますが、大ファンだったハリデーが、「実は生きていてくれたら」という期待があったのかもしれません。
少し現実的な結果かもしれませんが、未来を描いた作品ですし、AIの在り方などにも踏み込んだ解釈なのかもしれません。
おわりに
いかがでしたか?
映画のストーリー自体が謎解きでしたが、謎が解けたはずのラスト。
そこでも、ハリデーの謎が生まれましたね。
皆さんは、どのように解釈されましたか?
最後までお読みいただきありがとうございました。
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